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【2024/05/18 23:29 】 |
「民衆」の恐ろしさ 〜『シュヴァリエ』から考えさせられた

アニマックスで新しいアニメ『シュヴァリエ』が始まりました。
『シュヴァリエ 〜Le Chevalier D'Eon〜(シュヴァリエ ル・シュヴァリエ・デオン)』は、18世紀のおフランスを舞台に、実在の外交官である男が主人公。実際の歴史的事実と錬金術などオカルトが混在する、史実とファンタジーが合わさったアニメです。

『18世紀、革命前夜のフランス。パリは美しくもおぞましい混沌に満ちていた。
ある夜明け、1つの棺がセーヌ河を流れ着く。蓋に刻まれたのは「詩篇」を意味するアルファベット“PSALMS”。収められていたのは美しき女性リア・ド・ボーモンの亡骸。それが全ての始まりだった。
リアの弟、デオン・ド・ボーモントは秘密警察に属し、パリを騒がす連続淑女失踪事件を追う。姉であるリアもまた、その犠牲者だった。「姉の冥福」の為には犯人を捕まえるしかない。デオンは婚約者アンナを残し、パリへと旅立つ。
一つの死体をきっかけに、彼は事件にかかわるロシア人ボロンゾフと、彼を匿う革命派の貴族であり国王の叔父でもあるオルレアン公の存在に気づく。
しかし、秘密警察の動きを察知したオルレアン公は異形の怪物ガーゴイルを生み出す特殊能力者(=「詩人」)カロンを送り込む。魔物の攻勢で壊滅した秘密警察。目の前で異形の姿煮変容する同僚。絶対絶命のその時、デオンの肉体にリアの魂が宿った。(by オフィシャルサイト)』

と、いうのが第一話。

まあ、この後、お姉さんの死の原因追及と愛するおフランスを守る為、このデオンという男の旅(?)が始まるワケなんだけど。
デオンという人物は…
『優秀な外交官として実在した人物。美しい女装を武器として成功した外交や女装の騎士の伝説を残しており、後に異性装癖(服飾倒錯)を意味する心理学用語「エオ二ズム」の語源となった。本人も男女二つの姿を使い分けていた節もあるため性同一性障害だったとする説や実は女性だったとする説もある。(by Wiki)』
この女装する云々の部分をアニメでは「姉の魂が宿って」に置き換えてみてるんでしょう。
オカルトで推理物、というのはワタシの一番好きなジャンルなので、今からとっても楽しみですわ♥


ところで、このアニメの事を調べてて「実際の歴史的事実」に惹かれ、フランス革命あたりをWikiでちょっと調べてみた。
以下、アニメ『シュヴァリエ』ネタからは外れます。




むかーーーし、ベルバラを読んだような読んでないような(子供心にあまりの暗い話で耐えられなかった)、歴史の時間に習ったような習ってないような(や、習ってるけど(笑)、忘れた)、だったんで(笑)。
知ってる事と言えば、マリー・アントワネットの
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」
くらい…。とほほ。

このアニメの時代はアントワネットの時代よりちょい前のルイ15世の時代なんで。
まずはルイ15世から調べ始めた。
そしてルイ15世の文章の中にあったポンパドゥール夫人(ルイ15世の愛人)が気になり(パン屋の名前だから知ってた(笑))その後、ルイ16世とその妻マリー・アントワネット、と調べていった。

調べてて思ったのは、まず、
女子が政(まつりごと)にクチを挟むのは良くないですなー!(笑)
フランス革命はルイ16世の時代に起ったけど。
結局はその前のルイ15世の時代から国民の不満は溜まっていっていた。
ポンパドゥール夫人が愛人のくせに湯水のようにお金を使って、あちこちに邸宅を建てさせたり、政治に口を出したり、ルイ15世のためにハーレムを開設(自分がおばちゃんになってきたんで代わりに自分が操れる女達を王に当てがう目的)したとか、自分のお気に入りを要職につけたりしてるのも原因の一つのようだ。(『ベッドの上でフランスの政治を牛耳った「影の実力者」』らしい!(笑))
とはいえ、大元の原因は『ルイ14世の積極政策を継承し、ポーランド継承戦争やオーストリア継承戦争に参加して領土を得たが財政を逼迫させた。七年戦争ではアメリカ大陸の権益を失いフランスの衰退を招いた。政治にも無関心で、寵臣や愛妾に政治を任せ、国民の不満が高まった。この点が、フランス革命の直接の原因となっている。閣僚は財政改革を目指したが悉(ことごと)く失敗している。すでに国家財政は破綻状態で、次の代の国王がどのような人物であっても建て直しは不可能であったと言われている。(by Wiki)』らしんで(笑)。
何ともまあ、このダメダメっぷり!恐ろしい話です。

と、ちがうちがう。
私が言いたいのは、ここら辺じゃ無いのです!

とにかく。
こんな感じで、後を継いだルイ16世の時代にはおフランスはすでにボロボロだったトコでマリー・アントワネットがだめ押し(彼女のせいだけではないが)してフランス革命に至るワケなんだけど。

タイトルにもある「民衆の恐ろしさ」とはここにあります。
まあ、超貧乏生活をさせられてた国民が怒髪天!というのは分る。
が、このマリー・アントワネットが処刑される時の様子が『斬首刑当日、マリー・アントワネットは特別な囚人として肥桶の荷車でギロチンへと引き立てられて行った(ルイ16世の場合は馬車だった)。コンシェルジュリーを出たときから、髪を短く刈り取られ両手を後ろ手に縛られていた。(中略)通常はギロチンで処刑の際に顔を下に向けるが、マリー・アントワネットの時には顔をわざと上に向け、上から刃が落ちてくるのが見えるようにされたという噂が流れているが、真実ではない。むしろこのような伝説が流れるほど、彼女に対するフランス国民の憎悪の念が激しかったという証拠にはなろう。(by Wiki)』って!!
…どうなの?
もう死刑にするんだしさ。そんな肥桶の荷車で引き立てるとかさー。まあ、髪を短く切られるのは、ギロチン落とした時に、邪魔にならんように、ってのがあるんだと思うけど。「短く刈り取られ」って…。
いくら怒ってても、別にそこまでしなくても…、と思うのは、私が日本人(日本人は「死者は鞭打たない」という考え方じゃない?って、彼女はその時まだ死んじゃいないが)だから??

『現在では、彼女(マリー・アントワネット)に対する悪評は、その殆どが中傷やデマだということが判明している。ただし、彼女が一部の寵臣のみ偏愛し、ヴェルサイユの品位の低下などを招いたこと、また無類の浪費家でギャンブルに耽った結果フランス王室の財政を傾けたことは事実であり、彼女個人や王権そのものへの反対者たちによって、それらの失態が多大に誇張されてパリに意図的に流され、彼女や王権に対する悪意と憎悪がことさら生み出された。
しかし一般に、マリー・アントワネットに対するフランス国民の怒りは、むしろ革命が始まってからの方が大きいと言われている。彼女はフランスの情報を実家であるオーストリア皇室などに流し、革命に対する手立てが取れない夫ルイ16世に代わって反革命の立場を取り、あえて旧体制を守ろうとしたのである。このことがフランスの国益を外国に売った裏切り行為ととられ(外敵通牒)、それだけでも死に値する罪状となったのである。彼女自身は王政を維持する為に良かれと思ってした行為が、逆に大革命に火を付け、さらに燃え上がらせる結果となってしまうのである(by Wiki)』


こーゆーカンジで恐ろしく恨まれたと。
まあ、マリー・アントワネットに関しては、ここまでやってちゃしょうがない、と思えない事もない。

が!!
ホントにホントに吐き気がするほど「民衆の恐ろしさ」「集団の恐ろしさ」はこの後ですよ!
彼女の子供ルイ17世の可哀想な事よ!!!(;´д⊂ヽヒックヒック
家族と共に民衆によってタンプル塔に監禁されたのが6歳の時。

『タンプル塔に幽閉されると間もなくルイ・シャルル(ルイ17世ね)は家族と引き離され、数ヶ月間靴屋のシモン夫妻が面倒を見た。しかし扱いはひどく、虐待されていたとも言われる。1793年8歳の時にルイ16世が処刑、叔父プロヴァンス伯(ルイ16世の弟、のちのルイ18世)ら反革命派によって、ルイ・シャルルはフランスの新国王に指名され、ルイ17世と呼ばれた。しかし、革命まっただ中のパリで監禁された身では戴冠式を行うこともかなわず、もとよりルイ・シャルル本人は国王と呼ばれていることさえ知る由もなかった。サン・キュロット(下層民階級)にラ・マルセイエーズ(義勇兵が歌っていた歌)を教えられ、そのうち自分の身分も忘れていった。
シモン夫妻の手から離れるとタンプル塔の日も当たらない一室に約2年間捨て置かれた。一日一回食事を持った革命軍の人間が「カペーのガキ」とだけ言葉をかけて生存確認を取り、食事を置いて行く、他には誰とも会話することもなかった。1795年、タンプル塔の一室でルイ・シャルルが病死しているのが見つかった。死因は結核であり、彼の遺体には疥癬と腫瘍が見つかった記録がある。遺体は共同墓地に葬られた。享年わずか10歳であった。(by Wiki)』


ルイ17世
Wikiにあったカレのポートレート。

こんな可愛らしいたった10歳の子供が日も当たらないお部屋に捨て置かれて。
いや、カレが8歳の時からだよね。
その前は、庶民の大人に虐待されてて…。最後は一人寂しく死んでいく、って!!!!
カレは何もしてないじゃないよ!なのに、イイ大人が揃いも揃ってさ!
『一日一回食事を持った革命軍の人間が「カペーのガキ」とだけ言葉をかけて生存確認を取り、食事を置いて行く、他には誰とも会話することもなかった。』を何とも思わなかったワケ?
死因は結核でも『彼の遺体には疥癬と腫瘍が見つかった』って事は前から色々病気だったんじゃん。何とかしてあげよう、と思う人はいなかったのだろうか?
怒りとはここまで人を「人でなし」にしてしまうのか?!と思うとゾっとする。
これは、別におフランス人が特別酷い!と言ってるんじゃないよ?
日本人だって、こんなもんだったろうし、イギリス人だって中国人だって、人間はみんなこんなカンジで同じでしょう。

結局、世の中の戦争もすべてはこの心理だよね。
「自分達の勝利の為なら『人でなしな行為』にも何も感じなくなる」
そしてエスカレートしていく、と。
昔、中国映画の「黒い太陽 731部隊」(真偽はおいといて)という映画を見たときも思ったが。
何がキモいって、その人体実験映像より(むしろそーゆー映像は興味深く見た(笑))、人でなしな行為をする事に何も感じなくなってしまう人間の心理がとっても怖いし吐きそうになる。


そしてもう1つ。
民主主義の国だろうと社会主義だろうと、宗教団体だろうと、大会社だろうと。
今現在だろうと何百年も前だろうと。
一番偉い人のすぐ下にいる「特権階級」が腐ってると、いくらトップ1人が優れていようと、どーにもならん、という事。
もちろん反対に、トップが腐ってても特権階級がちゃんとその「特権」にみなった働きをすれば機能するのだと思う。
ま、往々にして、特権階級にそんな立派なのがいた話はあんま聞いた事がなけど(笑)。
自分だけに与えられた「特権」にしがみついて、それを手放さない為なら何でもアリになってしまう根性。
ルイ15世や16世、マリー・アントワネットのお取り巻きも然り。
結局回りの貴族達が自分達の特権を守り、その特権の下に面白おかしく暮らす為なら国がダメダメになっても知ったこっちゃない。
一昨日(?)亡くなったインドネシアの元大統領スハルトさん然り。
北朝鮮の将軍様だって、きっとカレ1人がどうこうなんじゃなく、カレを取り巻く特権階級が堕落させていってるんだと思う。
せっかく歴史的事実という教科書があるのに。結局特権階級の誰もがそれに学んでいない。
…それ程に一度知ってしまった「特権」というのは人の心を蝕むものなのですね…。(´・ω・`)ショボーン

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【2008/01/30 13:45 】 | 気になる事… | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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